5月25日の日記

2020年5月25日 日常
山小屋の営業が再開したので、山に行ってきた。
50人の収容のところ、コロナ懸念のため10人だけ宿泊可能。

まだシーズンの頭なので、残雪が多く、
私たちがとったルートで山小屋についたのは、私たちが今年初めてだそうだ。 

・・確かに雪が多くて、あるセクションはちょっと危険だったものね。 

この危ないセクション、周囲が岩場の急勾配の鞍で、夏道は完全に雪斜面に埋まっていた、
ここでカップル一組を追い抜いたのだが、彼らは山小屋まで
たどり着けずに予定を変更したらしい。

この滑落の恐れがある雪斜面か、雪面を避けて岩を登るかの分かれ道で
私の判断は雪面だった。

でも友人が岩の方に行きたがったので、彼女にはその場にとどまってもらい、
比較的安全な斜面から峰まで上りの状態を見に行った。
岩はあまりに脆く足を滑らせたら、確実に大怪我をする。また登ったとしても下りが見えない以上、危険すぎると判断。
私が実際に岩の状態を見たので、友人も雪面ルートに行くことに納得してくれた。 

カップルは岩に取り組んでいたが、登ろうとするそばから足元の岩が崩れていて、その状態でなぜ諦めないのかが謎だった。
峰の上から雪面を指さして、あちらの方へ行け、と叫んだのだが
聞こえなかったのか、それでも雪を避けたかったのか、
私がいた峰の方に今度は登り始めた。 

そのころには、私は友人のいる雪面まで降りていたので
男性が女性を峰の方に押し上げているのを傍目に
友人と一緒に雪面からコル超え。

救助が必要な状況ではなかったので、関与はしなかったが
彼らの状況判断と決断は間違えていたと思う。 
その日の天候は午後から大雨強風だったので、時間との闘いだったのに
同じ場所に時間をかけ過ぎていたし、
岩が崩れやすいとわかっていても峰からアクセスしようとしていた。

一方の私たちも、コル越えの後はあまりに雪が多すぎて危険だったので、迂回することに。
雨雲の動きを携帯で確認し、間に合うと判断し予定通り山小屋に向かうことにした。

結局山小屋についたのは2時ちょっと前。まだ青空で日も射しており雨が降るとは信じられなかったが、予報通りみるみる天気が崩れて3時から
雹を伴う大雨強風になった。
この状況でまだ外に居たら、危険だったろう。
日中はかなり暖かかったが、この天気では体感温度は余裕で氷点下だ。 

風のうなり声と、激しくたたく雨音を聞きながら友人とワインを飲み
ゲームをし、8時に就寝。 

今回の私たちは、雪がまだ残っていることを前提に、リスクをとりつつも
迂回路も確かめ、プランB、プランCまで用意して山に入った。

そこまでリスク管理しても遭難するなら、それはもうどうしようもない悪運だろう。
それほどの悪運に見舞われるなら、たとえ家にいたとしても天井が崩れるとか戸棚に下敷きになると思うので仕方ない・・・と思う。



;;;;;;

雪面ハイクでは雪のコンディションをよく見る。
周囲の状況から雪の下のプロファイルの推察もする。特に春先は雪の下から草が生えて、雪が滑りやすくなる。
シャーベット状だと滑るし、踏み抜いて、雪の下に隠れていた岩場にはまって怪我したり、小川があったりすると落ちる。

また雪の足跡を見つけ、新しいか古いかの判断もする。
たいていのハイカーは私よりも重いから、足跡が新しくて埋まりも浅ければ
安全ということになる。

午後から悪天候になる予定だった土曜日は、特に注意深く見てて
少なくとも男性一人、おそらく二人の先行者がいて簡易アイゼンをつけているよ、と友達に言ったら
「これ、昨日の足跡だよ」と反論された。 

でも案の定、峰でカップルに追いついたので
何も言わなかったけど、一人でニヤニヤしてしまいました。 

周囲の環境から情報を拾えるって、楽しいなぁ。 








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